いちご北京留学記

ゼミ生いちごの北京留学記:⑭事情は様々連合い探し

 こんにちは。
 今回は新聞の結婚相手募集広告の紹介です。
 新聞の種類にもよりますが、中国の新聞にはたいてい結婚相手募集広告があります。もちろん僕は中国人の結婚相手を探している訳ではありませんが(笑)、この広告には一人の人間の人生が詰まっているように見えて非常に興味深く、ついつい読んでしまいます。P1000533

 伝統的な価値観においては、日本と同じく中国でも結婚相手は親が決めるものでした。そのため恋愛の自由はありませんが、逆に言えば自分で結婚相手を探す必要はなかった訳です。しかし、伝統的な価値観の薄れた現代では自分で相手を見つけなければなりません。しかも親は「早く結婚しろ」という圧力だけはかけてきたりするものです。
 もちろん理由はそれだけではありませんが、実際のところ下は二十歳から上は70代まで両性ともにたくさんの人が結婚相手募集広告を出しているのが現状です。
 ではある程度プライバシーに配慮しつつ、いくつか広告を紹介しましょう。
(広告欄に限りがあるため本来は非常に簡潔な中国語で書かれていますが、日本語訳の過程で少し文が長くなってしまっています)

例①
心からの結婚
男、43才、身長178cm、離婚、子どもの親権は相手方にあり。有名企業の高官。車も家も全てそろっていて、責任を持って家庭を顧みます。美しく聡明な方が望ましく、金融関係の仕事や公務員であれば言うことなしです。電話:×××-○○○○-××××

 男性の広告の典型的な例です。男性側はこのようにある程度の地位とお金を持っている(と書いている)人がほとんどです。現在の中国では男性が家と車を用意するのが通例のため、結婚経歴と子どもの有無のあと、家と車に言及することが多くなっています。ただ、男性の広告は大体似たり寄ったりで面白味がないので、これ以外は女性の広告です。

例②
女、23才、河北省の農村出身。優しくて善良です。幼い頃に両親を亡くし伯母に育てられ、家の負担を減らすために上京し不動産会社で働いています。家柄にかかわらず誠実で真面目な農村出身の方を探していて、遠方に嫁ぐことも可能です。本人電話:×××-○○○○-××××

 このような農村から出稼ぎに来ている若い女性が広告を出している場合も比較的多いです。「苦労してきたので辛抱強い」などと書いていることが多く、たいてい本人と同じく農村出身者を探しています。

例③
女、69才、身長160cm、北京戸籍、死別、子どもなし、公務員退職、現在一人暮らしで優しく善良で性格はいいです。健康で縁ある連れ合いを求めていて、男性側に財産は求めておりません。×××-○○○○-××××

 このように割と年配の人の広告も珍しくありません。子どもがおらず、都会で一人暮らしであればかなり寂しいのでしょう。「友達でもいい」と書いてある場合もあります。

例④
女、26才、不動産会社社長の一人娘、上品でおとなしく善良。母に末期ガンが見つかり、早急に頼りがいがあって親孝行な男性を必要としています。私に付き添って母の最後の時間の世話をして下さい(既に新居は用意してあり、式の費用もこちらが持ちます)。×××-○○○○-××××

 時にはこのように切羽詰まった広告も。ただこの広告は少し怪しいような気もしますが…

例⑤
最愛の子ども
優しい女性30才、身長163cm、スタイル良し、若いときに家の貧しさが理由で年配の富豪に嫁ぎましたが、夫は既に子どもを作れません(離婚)。年を取ったあと子どもがいないのは嫌なので、健康な男性を捜しています。子供を持つのが夢です。結婚後は経済的に援助することも可能です。非诚勿扰(冷やかし御免)×××-○○○○-××××

 なんと健康以外に要求なし。相当子どもが欲しいようです。ただこのような広告もそこまで珍しくなく、「子どもが出来なかったため離婚」や「裕福な夫と離婚したため経済援助も可能」などと書いてあります。
ちなみに最後の「非诚勿扰」とは中国で非常に有名な映画の名前で、実際に映画内でも主人公が結婚相手募集広告を出すときの結びの文句として使っています。

 さて、このように事情は様々ですが、みな切実に結婚を望んでいるようです。ただこれらの広告に書いてある連絡先は電話番号だけなこともあり、このあとどう発展するのか、果たしてこの広告はどれぐらい効果があるのかは謎です。

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ゼミ生いちごの北京留学記:⑬音訳?意訳?中国語クイズ

 こんにちは。
今回はいつもとは違いクイズ形式になっています。
ただし、最初に断っておきますが、内容はヨーロッパのサッカーの中国語訳に関するものなので、サッカーに興味がない人にはつまらないかもしれません。

 さて、前回のテレビ番組の紹介でも書きましたが、僕はサッカーを見るのが好きで、地上波でヨーロッパサッカーを放送する北京では楽しんで見ています。もちろん表示や解説はたいてい中国語になっているのですが、この中国語訳がなかなか面白いのです。
 外国の言葉を訳すときには大きく分けて音訳と意訳の二種類がありますが、中国語は日本語のカタカナのような表音文字がないため、比較的意訳の割合が高いようです。といってもこれだけでは分かりにくいと思うので、具体例を出しつつ問題に入っていきましょう。

チーム名は 中国語(中国語のフリガナ)→ 日本語の通称(アルファベット表記)の順で表記しています。

例1:音訳 巴塞罗那(ba1 sai1 luo2 na4)  → バルセロナ(Barcelona)
 地名は通常音訳されます。サッカークラブは地名が多いので、この音訳が一番多くなっています。

例2:意訳 女王公园巡游者(nü3 wang2 gong1 yuan2 xun2 you2 zhe3) → クイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park Rangers)
 地名がなく完全に意訳できる場合は意訳します。

例3:混合 马德里竟技(ma3 de2 li3 jing4 ji4) → アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)
 地名に意味のある言葉がくっついてチーム名になっている場合、音訳と意訳が混合します。

 なんとなく要領はつかめたでしょうか。では早速問題です。

初級:有名どころ。興味なしor中国語知識なしでも分かるかも(各1点)
 ①拜仁慕尼黑 (bai4 ren2 mu4 ni2 hei1)
 ②罗马 (luo2 ma3)
 ③皇家马德里 (huang2 jia1 ma3 de2 li3)

ヒント・①ドイツの強豪・②イタリアの強豪・③スペインの強豪、例3を参考に

中級:なかなか難しい。でも有名なので分かるかも(各2点)
 ①曼联 (man4 lian2)
 ②国际米兰 (guo2 ji4 mi3 lan2)
 ③皇家社会 (huang2 jia1 she4 hui4)

ヒント・①正式には曼彻斯特联合(man4 che4 si1 te4 lian2 he2)・②意訳+音訳・③初級の3を参考に

上級:事前に知らなくて答えられるとは思えない!(各3点)
 ①热刺 (re4 ci4)
②西布朗 (xi1 bu4 lang3)
ヒントなし!

さて、結果はどうだったでしょうか。初級各1点、中級各2点、上級各3点の15点満点で計算してみて下さい。
サッカークラブ名は日本語ではまず意訳しないので難しかったのではないでしょうか。
中級まで正解できていれば相当の実力(?)の持ち主だと思います。
ちなみに、中国語は出来るけどサッカーは知らない友人は何も見ない状況で1点、日本語でサッカーチーム名を調べてからは7点、中国語は出来ないけどサッカーが大好きな友人はなんと11点でした。

今回紹介したのはサッカーのみですが、これ以外にも企業名やブランド名など意訳と音訳が入り交じっているものはたくさんあります。皆さんも中国に来たときはぜひ探してみて下さい。面白いですよ。

答えは下の「続きを読む」をクリックしてください。

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ゼミ生いちごの北京留学記:⑫チャンネルいっぱい目移りしそう

こんにちは。
前回はいつもとかなり違う文章を書きましたが、今回はいつも通り留学生活の紹介です。
今回は北京のテレビについて紹介します。

中国のテレビの特徴といえば、とにかくチャンネルがいっぱいあることです。寮の部屋でも約40チャンネルを見ることができます。というのも、中国の場合は中央電視台(CCTV)以外にほぼ省ごとの地方放送局があり、またその地方放送局が2つ以上のチャンネルを持っていることが多いからです。
そして、日本と大きく違うのはチャンネルの分け方です。日本の場合は一つの放送局に一つのチャンネルが割り当てられていて、それぞれのチャンネルごとにニュースやバラエティ、スポーツ、ドラマなどが総合的に含まれていますが、中国では事情が異なり、基本的に一つのチャンネルに一つの放送内容が振り分けられているのです。具体的に言うと、「CCTV1総合」「CCTV2財経」…「CCTV13新聞(ニュースの意味)」、「BTV(北京電視台)体育」「BTV生活」…などとなっています。そのため、「体育」チャンネルではひたすらスポーツを放送しますし、ニュースのチャンネルではひたすらニュースだけを放送するといった具合です。とはいえ、一つの分野だけで一つのチャンネルを放送し続けるのはなかなか難しいようで、けっこう再放送も多くなっています。ただ、そのチャンネルに行けば少なくともその分野の放送は見ることができるので、日本のように時間帯でどの放送局もほとんど同じような内容を流して、「平日の昼間だとドラマばっかり」とか「夕方はどこもニュース」とか「なんだ下らんバラエティばっかりで」(笑)などということはありません。
では、僕がよく見るチャンネルを少し紹介しましょう。

・「CCTV5体育」もしくは「BTV体育」
正直言って断トツでこの2つです。僕はもともとスポーツを見るのが好きなのですが、日本ではケーブルテレビに加入しないと普通は見られない欧州のサッカーを、なんと地上波で見ることが出来るのです。中国でも欧州サッカーの人気は高く、特に英超(イングランドプレミアリーグ)はよく録画でも放送されています。また、NBAも人気があり、休日の午前中には生放送しています。
(写真はドイツブンデスリーガ、多特蒙徳<ドルトムント>VS不来梅<ブレーメン>)P1000499


・「BTV KAKU少儿」
子ども向けのアニメを主に放送するチャンネルです。面白いかどうかはともかく言葉が簡単なので聞き取りの練習には良いです。喜羊羊というキャラクターが人気のようで、街中でキャラクターグッズをもった子どもをよく見かけます。あとは、「クレヨンしんちゃんっぽい」「一休さんっぽい」中国のアニメがあったり、たまにですがドラえもんやデジモンなどが放送されることもあります。
(写真は喜羊羊)P1000501


・「CCTV6电影(映画の意味)」もしくは「BTV影視(映画とテレビの意味)」
中国内外の映画やドラマ放送しています。比較的新しい映画もあり、数ヶ月前に封切りの映画が放送されていることもありました。また、欧米以外にタイやインドのドラマが放送されていることもあります。これも勉強になるのですが、まだ字幕を見ないことには内容を理解できないので、どちらかというと速読の練習になってしまっています。それでも、特にドラマは今の中国人の生活を表していて興味深いです。
ただし、日中戦争を題材にしたドラマも非常に多く、「日本鬼子」などといった蔑称もよく出てきます。とはいえ、日本人役の日本語はあんまり上手くなく、ドラマの中で日本人がやたらと流暢な中国語を話したり下手な日本語を話したりしているので、日本語が聞き取れると笑ってしまうことも多いです。
(写真は日中戦争のドラマ。「はい」だけ日本語だった)P1000503


さて、ここまでいろいろ紹介してきましたが、僕は実は日本に居たときはテレビを持っていませんでした。中国では勉強を兼ねてと思い(その割にはよくスポーツを見ていますが)テレビを見ていますが、おそらく日本に帰ってからはまたテレビ無し生活に戻ると思います。ただ、オリンピックはちょっと見たいですね。

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ゼミ生いちごの北京留学記:⑪草原にて

見渡す限りの草原
身を切るかのような冷たい風の吹く中
緩やかな起伏はどこまでも続いていくかのようだ

そんな中ぽつんと立つ自分
なんて小さいんだろう

満天の星空を見たときも思うけど
この世界は僕が生まれる前からあって
このちっぽけな僕がここに来たからといって変わることはないし
僕がここからいなくなっても変わることなく存在するのだろう

ああ、なんか細かいことなんかどうでもよくなってきた
写真も別に撮らなくていいや

仲間の一人が言った
「生きるか死ぬかの悩みって、どれだけしたことがあるだろう。なんで今までこんなに些細なことで悩んできたんだろう」

そうだ。その通り
もっと単純に生きていいんだ
人間、喰って寝て、死なない程度にやりたいことをやっていけばいいのかもしれない

人間は考えずにはいられない生き物だ
幸せとは何だ
死んだらどうなるんだ
今日の晩ご飯どうしよう…
でも、どきどき何も考えずにもっと単純になっていいんだろう

そして馬

馬に乗ることは決して楽ではない
例えるのは難しいけど
ジェットコースターに空気椅子で乗るようなものか
とにかく足は辛いし、おしりも痛い

しかも2月の内モンゴルは寒い
遮るもののない草原では、吹き付ける風が着実に体温を奪っていく
馬に乗って体を動かしているのでなければ、とっくに体が冷え切っているだろう

そして馬は言うことを聞かない
乗り手に技量がなければ好き勝手に動く
重くて勝手に動く邪魔なリュックを背負っているかのようだ

だから常に馬のことを考えて気を配っていないと危ない
下手すれば死ぬからこっちも必死だ
いつも乗っている自転車とは違う

でも、馬を思う通りに走らせられたとき
馬と気持ちが合ったとき
それだけ喜びも大きい


草原は何も無いようだけど
ここで得られるものはたくさんある

うん、また来よう

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ゼミ生いちごの北京留学記:⑩中国的象征是什么?(中国の象徴は何?)

こんにちは。
また少し期間が空いてしまいました。北京留学記第10弾です。

 今回の題は、授業で象徴という単語が出てきたときに、実際に先生が質問したものです。模範解答は「万里の長城」や「パンダ」などなのですが、先生が「他には?」と聞くので、僕が答えたのは「にせもの」でした。(ただし中国語の場合、象徴という言葉は良いものにしか使わないので、「意味は分かるけど、文としては間違っている」そうです)
ということで今回は僕が実際に見つけた偽ブランドを紹介しましょう。

偽ブランド、と一口で言っても、深刻なものから笑ってしまうぐらいかわいいものまでありますが、今回紹介するのは明らかに偽物と分かるものです。
僕は自転車が好きなので紹介するのがまた自転車になってしまうのですが、自転車の世界的に大手のメーカーとして「GIANT」というメーカーがあります。中国でもかなりよく見かけ、やや高いけど質はいいというブランドになっているそうです。つまり、その分偽物というかパクリ商品もたくさんあります。

・ 「GIANT」
まず、これが本物。僕が北京で買った競技向け…の一番安いやつです。
P1000244_2

・ 「GAIAN」
暗いこともあり一瞬見間違いそうですが、ちょっと違う! でも思ったより質はよかったです。
P1000226_2

・ 「GANKT」
おしい! 実はこれ、一度通り過ぎてから「あれっ?」と思い、戻ってきて撮りました。なぜか「AK-48」とも書いてあります。
P1000240

・ 「GBANT」
うーん、これはなぁ。「B」じゃなくて「L」ぐらいにすればいいのに…
P1000242

 写真は撮れなかったのですが、他にも「GIANTS」などというのも見たことがあります。あとは、偽物でも本物と同じロゴを付けているものも当然あるのでしょう。
ただし、ここが中国のすごいところなのですが、これだけ偽物があると、中には値段と質を考えると本物のブランドよりも優れているものもあるそうです。ただしそれを見つけるのは至難の技ですが…
とは言え、何の工夫もなくそのまま流す音楽や映画の海賊版と違い、こういった偽物たちからは中国の製造業の活気が感じられます。

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ゼミ生いちごの北京留学記:⑨ついに南方進出や!(アモイ後編)

まいどおおきに。
おっと、アモイの雰囲気が僕の故郷神戸に似ていたため、題が関西弁になってしまいました(笑)
前回アモイの街についてだけ書いて、具体的にどんなことをしたのか分からないまま終わってしまったので、今回はアモイ旅行記の後半です。

・一日目
第7回で書いたように、今回は北京から飛行機で上海へ、その後上海から列車でアモイへというルートを取りました。そのため、まずは吉祥航空という今まで聞いたことない会社の飛行機に乗って上海へと出発です。確かに安かったのですが、早朝6時半発に加えて、設備やサービスもそれ相応といったところでしょうか。
 上海には「虹橋」と「浦東」という2つの空港があり、僕が今回使ったのは虹橋空港です。非常に簡単に言うと、「虹橋=羽田」「浦東=成田」だと思って頂ければ分かりやすいかと思います。ただし、虹橋空港は羽田空港より断然便利でした。なんと、空港に長距離列車の駅が併設されているのです。これは日本に例えると、空港に新幹線の駅が併設されているようなものなので、乗り換えが本当に便利です。まあ、それを知らなかった僕は駅で時間を持て余すことになりましたが…
 さて、今回僕が乗った列車は上海から海沿いをアモイまで行く列車でした。どうもこの路線は最近できたものらしく、日本で買った地図には載っていなかったのです。そのため車両も新しくなかなかきれいでした。ただし、僕が乗った二等座は、本来一人で寝るベッドに3人が座るというもので、正直座り心地は良くなかったです。
乗客は上海から福建省各地に帰省する人が多いため、乗客同士の会話は標準語なので聞き取れても、電話で地元の家族と話している時には方言を使うため全く聞き取れなくなってしまいました。そんな中、僕は隣に座った泉州出身の人と日本のマンガの話や留学生活の話をしたり、中国の若者文化について教えてもらったりしました。中国で規制されているフェイスブックは「非死不可」(fei si bu ke、死ぬしかない)などと隠語で言うそうですよ。P1000259
最後にアモイでは要らなくなるダウンコートをカバンの奥に詰め、アモイ到着です。温暖なアモイでは、北京ではここ最近見ていなかった雨が降っていました。

・二日目
 この日はまずは普通の観光、ということでアモイ最大の観光地コロンス島へ行きました。アモイはアヘン戦争によって開港された町でもあり、当時の洋館が集まっているのがコロンス島です。基本的な雰囲気は横浜の山手の様な感じですが、ここは島になっているため人の出入りが制限され、また博物館や鄭成功の石像なども観光目的に作られていて、まるで島全体が一つのテーマパークのようでした。写真は昼に食べた海鮮料理。海鮮面は大したことなかったですが、左下の魚丸湯はすごくおいしかったです。油でぎとぎとの北京の料理からすると日本人の舌には合うと思います。まあ、この日は普通の観光なので短めにしておきます。
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・ 三日目
三日目はこの旅行の最大の目的である「福建土楼」行きです。福建土楼とは宋代前後に北方から戦乱を避けて逃れてきた客家(ハッカ、漢民族の一種)が、自らの一族を守るために建てた巨大な住居で、60年代に人工衛星で見たアメリカがミサイルの発射基地かと思ったというほどの大きさを誇っています。実際に守りは堅く、半年籠城しても大丈夫なだけの食料も蓄えられていたそうです。僕は内に開き外に閉じるという土楼の特性と、数百年にわたり一族の団結を守ってきた客家の性質から、華僑はなぜ現地に同化しにくいのかが見えてくるのではないかと考えて訪れました。なんとか今後の研究に活かせればと思います。
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さて、アモイは土楼への「最寄り都市」とは言え、山奥の土楼までは車で3時間の距離があるので、僕は一日ツアーに参加しました。語学力の不安も、全てを聞き取れた訳ではありませんが何とかなりました。ただ、なぜか子ども連れが多かったこのツアー、バスは道が悪い山道をどんどん進むため子どもたちは吐くわ吐くわ…
実際に見た土楼はさすがの迫力で、これはなかなか攻める気にもならないと思いました。しかし、中に入ると一つ一つの部屋はかなり狭く、当然すぐ側にも隣人が住んでいる訳ですからプライバシーなど確保しようもなく、ここに何百人も住むのは相当な団結力が必要だと感じました。

・ 四日目
最終日は三日目の土楼と連動する形で行きたかった華僑博物館行きです。アモイの華僑博物館は華僑の寄付によって出来ていて、なんと入場無料でした。入口付近にはまず写真のような「勿忘故国」(故国を忘れるなかれ)という石碑があり、館内では華僑の歴史とその苦難、現在の華僑の状況とその連携などが、華僑が提供した資料を交えつつ展示されており、僕の見たところでは低賃金の移民労働者としての苦難が強調されているように思いました。そのため、今更ながら「多くの華僑は貧困が理由であり、移民したくて移民したのではない」ということを感じることが出来ました。P1000318_2

と、このように一人でメモを取りながら展示を見ていた訳なのですが、ふと気が付くと日本語が聞こえて来るではないですか! ということで、同じようにアモイに旅行に来ていた広州にいる日本人留学生2人と、それを案内していたアモイの日本人留学生と出会うことが出来ました。中国南方での生活について教えてもらったり、華僑についての意見交換をしたりして、現地で人と出会う一人旅の醍醐味を味わいました。

ここに書ききれなかった事や書き忘れたこともあるでしょうが、全体的に今回のアモイ旅行はとても楽しかったです。これからもお金と時間が許す限りは、留学中に中国のいろいろなところに行きたいと思います。

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ゼミ生いちごの北京留学記:⑧アモイいい町一度はおいで(アモイ前編)

こんにちは。
今回は予告通りアモイ旅行記です。
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知っている方もいるかと思いますが、アモイは台湾の対岸福建省に位置する港町で、改革開放政策後いち早く経済特区として開放された都市でもあります。台湾の対岸にあるということは沖縄よりも南にあるわけですから、当然この時期でも暖かく、10度から15度ぐらいの気温がありました。そして、暖かく湿度もあるので緑も多く、また坂が多いため道が曲がりくねっています。ここまで読んで「何がおかしいの?普通でしょ」と思うかもしれませんが、僕は話には聞いていたものの少し驚いてしまいました。「ここは本当に中国か」と。
実は、僕が中国に来たのは今回の留学が4回目なのですが、上海より南に行ったことはなかったのです。しかも今住んでいる北京は「乾燥・平坦・緑なし」とアモイとは全く反対の環境で、さらにはアモイの人が話している闽南語は中国語の一方言という位置づけであるものの、聞いても全く意味が分からないのです。中国の標準語である「普通語」は通じるとはいえ、街中に漢字の看板がなければまるで東南アジアの別の国のようでした。
さて、ここまで文章がやや否定的になってしまいましたが、僕はこの旅行でアモイの町が大好きになりました。なにしろ暖かくて季候はいいし、街は比較的きれいで雰囲気もいいですし、町の人はのんびりしていて愛想もいいのです。最終日の昼に行ったモスバーガーでは、なんと店員がお釣りを両手で渡してくれました(中国ではお釣りは「ポイッ」とカウンターに投げられるのが普通です)。
そして更に、日本に対しても比較的好意的です。台湾人の最多の出身地は福建省のため、台湾との繋がりの強いアモイも日本好きの台湾の影響を受けています。そのため上記のモスバーガー以外にも、コンビニには北京では見たこともない日清の即席麺が置いてあったりしました。
ただし、やはり問題もあります。博物館で偶然出会ったアモイ大学の日本人学生によると、アモイはすごく住みやすい町ではあるものの、人がのんびりし過ぎているため勉強するには向かない町だそうです。

中国旅行を考えている方、いかにも中国という雰囲気を味わうなら北京がいいですが、アモイはまた違った中国の一面が見えてくるのでおすすめです。もし住むなら、環境は確実にアモイの方がいいですね。

 

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ゼミ生いちごの北京留学記:⑦それでも切符は買えません

こんにちは。
試験も終わったので短い間隔で書いていきます。北京留学記第7弾です。

 横浜には中華街があるので、知っている方も多いかと思いますが、中国人にとって一番重要な祝日は旧正月です。日本の新正月と同じように、みんなが実家に帰り一家で年を越すというのが中国の習慣です。そのため、大学も旧正月(今年は1月23日)の前後一ヶ月が冬休みになります。地方から出てきた人はみんな実家に帰り、留学生も次々帰国していくのです。

 しかし、ここで必然的に発生するのが帰省ラッシュです。中国は日本の十倍の人口のため、それはそれは大変な混雑になります。帰省ラッシュは旧正月の2週間前から始まり、特に都市から地方に向かう列車が大混雑します。そのため、街中の切符売り場は写真のようになってしまいます。
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 ただし、これだけ並んだところで目当ての切符が買えれば問題ないのですが、僕はぜんぜん買えませんでした。もう売り切れてしまっているのです。寮の掃除のおばさんにそのことを話すと、「そんなに簡単に買えたら苦労しないわよ。中国人でも大変なのに」と言われてしまいました。

 僕はこの冬休みにどうしても福建省のアモイに行きたかったのですが、直通の切符は取れず、江西省の南昌経由も取れず、上海経由も列車は一番高い切符しかなかったため、結局、飛行機で上海まで行って、列車に乗り継いでアモイに行くというルートになりました。三日間切符売り場に通い、買えない度になんどあきらめようと思ったことか…

 なにはともあれ、なんとか移動手段の手配はできたため、アモイ旅行に行ってきます。アモイの様子はまた書くつもりです。お楽しみに。
(切符の写真です。隠している部分には身分証の番号が書いてあります)P1000251

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ゼミ生いちごの北京留学記:⑤ついついツッコミ小話集

 こんにちは。
 今回は留学中に見つけた小ネタを載せています。
 写真と文章だとなかなか伝えるのが難しいですが、一つでも面白いものを見つけて頂ければ嬉しいです。

・だめでしょお母さん
 軍事博物館にて。楽しそうに兵器の操縦の真似をする男の子ですが…、手前の看板には「No Climbing」って書いてあるぞ~!
 しかもこれ実は写真の左側にお母さんが居て、子どもを登らせた後に写真を撮っているんです。お母さん、だめでしょそれじゃ!
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・これでいいのか?博物館
 これも軍事博物館にて。博物館の館内なのに飲み物を売ってます。普通、飲食厳禁だろ…。しかも暇なのか係員は眠っています。こんなのでいいのだろうか…

・大美女とは
ある日の授業で出てきた単語は「美女」でした。それだけならなんの問題もなく終わったのでしょうが、先生がその派生として教えた単語は「大美女」。
 日本人なら意味が分かるので全く問題ないですが、「大」の漢字の概念を「大きい」しか知らないアメリカ人の留学生は「大美女=太って体の大きい美女」だと思ってしまったのです!
 やっぱり漢字の概念を知っているのと知らないのとでは大違いだと思いました。

・遊び心
 中国語の教科書にもときどき変なものがあります。
下記のものは、リスニングの教科書に実際に出てきた問題です。

男; 我不喜欢跟女生聊天儿.    (俺、女の子としゃべるの好きじゃないんだ)
女; 真的吗?           (本当に?)
男; 跟你是个例外.        (君とは例外さ)
问; 男的喜欢跟女生聊天儿吗?   (男性は女の子としゃべるのが好きですか?)
A.不喜欢  B. 喜欢        (A、嫌い B、好き)
C. 只喜欢跟这个女生聊      (C、この女の子としゃべるのだけ好き)

 それまで集中して聞いていたのに、つい笑ってしまいました。

・せっかく作った景色が…
 中華民族園にて。苗族(ミャオ族)による刃物で出来た「はしご」を登る演技です。周囲も苗族の村を再現してあるのですが、少し上を見ると遠くにビルが見えてしまうので、雰囲気をぶち壊しています。
 この中華民族園ですが、このような伝統集落の再現の中に、実際に民族衣装を着た少数民族の人がいます。最初は興味深かったのですが、だんだん「人間の動物園」を見ているような気分になって、文化の見せ方について考えてしまいました。
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・単純明快
 落書きというと、ほとんど俗語で暴力的か卑猥かのどちらかなので、外国人にはなかなか分からないものですが、これはあまりにも簡単でした。
 我爱我自己 (俺は俺自身が大好きだ)
 単純明快なナルシストですね。ただ、ここまではっきり名前を書いているとなれば、他人の仕業という可能性もありますが。

 まだ他にもあることはあるのですが、今回はこれぐらいにしておきましょう。
 ある程度丁寧な文章にすると、なかなかつっこめなかったのが心残りです(笑)

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ゼミ生いちごの北京留学記:④なんだかんだで自転車天国?

こんにちは。
今回は予告通り北京の交通についての報告です。
「中国と言えば自転車天国でしょう」
と思っているあなた、その認識は最早古いです。だいたい30年ぐらい前の認識です。
今の中国の都市部は自動車の渋滞がすごいのです。
通勤時間帯なんてもうめちゃくちゃ渋滞します。
そのため北京ではナンバープレートの下一桁の数字で自家用車の規制を行っているぐらいです。(例えば、火曜日は下一桁が1と6の車は運転禁止など、数字は約3ヶ月固定のようです)
そこで登場するのが………なんだかんだで自転車です。

庶民は自転車しか持てなかった開放政策以前から大きく経済発展し、多くの人が自動車を持つようになり渋滞が深刻化、再び自転車が便利になるといったやや皮肉な状況です。
渋滞以外にも、北京では自転車が便利な要因が2つあります。P1000105


1つは坂がないこと。とにかく真っ平らなので非常に楽です。
2つ目は自転車道があること。
北京のある程度大きい道は写真のように、歩道―自転車道―車道となっています。そのため割と安心して自転車を走らせられます。ただ問題は路上駐車がとても多いことで、しばしば路肩が路上駐車で埋ってしまいます。

さて、ではどんな自転車が走っているのかというと、きれいで速い自転車からいつから乗っているのか分からないようなおんぼろまで、本当に多種多様です。
また少し写真とともに紹介しましょう。

① ママチャリ
やはり一番多いのはいわゆるママチャリです。街中でもこのようにたくさんあります。ただ乾燥して埃っぽいためか、日本のものよりはたいてい古そうに見えます。

② 電動車
そしてけっこう多いのがこの「電動車」(中国名も「电动车」)。ペダルがあって人力でも走れるようになっていますが、漕がずに電力だけでも走れます。日本での電動自転車と原付の中間みたいな存在です。

③ ボロ三輪
こんなのもしばしば見かけます。いったいいつから使っているのでしょうか。それでもしっかり鍵はかけてあります。
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④ 二人乗り用座席
もう完全に二人乗り用装備です。日本だったらお巡りさんに怒られそうですね。でもこれ、そんなに少なくありません。

⑤ お馬さん(番外編)
人力でも電動でもなければ…。けっこう中心部でもときどき見かけます。ただどこから来るのかは謎です。
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自転車に限らないことですが、最新のものと日本では淘汰されてしまった年代物が同時に存在しているのが今の中国です。これ以外にも建物や服装など、いろいろなものがその発展の速さを物語っています。その急速な発展の結果がどこに向かうのかは非常に難しいところですが、少なくとも今の中国ではその発展について行ける人とついて行けない人との差があると感じます。

次回は…とりあえず中間テストが終わったら考えます。

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