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歴史はくり返すか―政治の崩壊、戦前そしていま

NHK特集「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」が終わりました(再放送が十五日に?)。
なかなかの意欲作。オープニングがよく利いています。

なぜ日本は戦争へと進んだのかと問い、説明するとき、ひとはそれを因果の連鎖で語ります。けれどもこの説明は、うっかりすると、それしかありえなかった一本道を印象づけてしまう。それが、「だから仕方なかったよね」に転化するのはあまりにしばしば。

その「仕方のなかった」、他にありようもない過去の延長線上にあるのが現代だとするとどうでしょう。必然で、他にどうしようもなく、ゆえにこのまま生きていくしかない現代です。しょうがないよと諦めて、現状を追認するしかできないヒトの出来上がり。気をつけたいところです。

さてくだんのオープニング。ドミノが倒れていくのですが、いくつもの分岐点が設けられていて、それも時代を下ったり遡ったりを繰り返すのが印象的。ある出来事がそれしかなかった必然だったと言うよりも、いくつものベクトルがあわさり、意図には関わらずある行動が選択されるうちに、思わぬ帰結を招き寄せていきます。やむを得ない帰結と言うよりも、いくつもの転進ポイントをついに最後までのがし続けた果てに戦争があったと。

その語りは、歴史の必然の名の下に免罪をしてくれません。そこ、いまそこの地点で、アナタが選んだその行為が、これを招いたのですよ、と。しかもその登場人物たちはどれをとってもバカでも無知でもなかったりします。行く末をおおいに憂えたりもする。エリートであったり、責任を持った地位にいたり、影響力を行使できる場所にいながら、でもしくじる人たち。第三回のテーマは報道メディアの役割でもありました。

同じようなことが起きているよな、いまこの時点でもとつぶやいてしまいます。

五万円ばかりの献金を騒ぎ立てた人、それを黙認し追従した政界、安全な形式論に立てこもるマスコミ。前原さんの肩を持つ義理はこれっぽっちもありませんが、その揚げ足取りゲームの先に何があるのか考えてみたのとは聞いてみたい。

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