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あえて鳩山政権「擁護」:「普天間問題」をめぐって

うわぁいやだな、こんな火中の栗を拾うのは。どうみても美味くないヘボ栗だし。

けれども、一言。

五月四日の鳩山訪沖を東京の大手紙がどんな風に報じたのかなとざっと眺めてみました。けちょんけちょんですな。遅い、発言が軽い、勉強不足だ、腹案も固まっていなければ根回しすらないうえに、いまさらの妥協案に沖縄県民もお怒りだ。もうちょっと違いがあるのかなと想像したのですが、ほぼ異口同音に鳩山叩き。

まぁね、ごもっとも。

でもね、と釘を刺してみたい。段取りや始末の悪さをあげつうのに熱中しすぎじゃないだろうか。その後に何があるのだろう。鳩山政権が退陣して、自民党政権時からの現案がそのまま残るとそれで万事落着?笑いがとまらない人がいっぱいいるだろうなぁ。鳩山さんの一人芝居についてじゃなくて、その舞台に罵声を投げるのに没頭して思考停止しちゃう人たちに。

リアルな安全保障を知れ、とお叱りの声高らか。でもその「リアル」の中に、沖縄は入っているのか。冷戦後の新しい世界情勢へのビジョンは入っているのか。なにぃハトヤマは海兵隊がいなくなったらチューゴクが出て来るのを知らんのかと言われても、負担が沖縄だけに(それも占領下で自らの関与なしに)集まっているという課題があること自体は残る。そもそも中国脅威論が、なにやら冷戦図式の焼き直しのような気がするというような素人見立てにすらろくろく応えないのはどうしてなのだろう。国際社会でどんな役割を果たすべきかといった図面の検討は放ったらかし。

新聞は速報性が大事だから、とは言えないだろうと思う。速さは他のメディアに分があるので。欲しいのは、目先の段取りの良し悪し報道だけでなく、じゃあどうすればについての(処方箋は無理でも)考える視点と材料。「どうすれば」を普天間に絞り込んでしまうと急には出口はなさそうか。多国間も含めてどんな選択肢があるの?急にはどうにもならないとして、打っていくべき布石はあるのか?普天間を含む全体像はどんな広がりがあり得るの?

物足りないなぁと雑誌コーナーを眺める。健闘していたのは『環』の春号か。いくらか気長な連載が神奈川新聞に。NHKでやっていた沖縄県元知事太田昌秀ドキュメンタリーも、このタイミングで栗をさわりに行く人がいるのだと喜ばしい。

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