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いま求められている人材とは:2008年末のメモ

年末。ニュース番組などもこの一年を振り返るものが増えています。最大の焦点は不況問題。秋口からのアメリカ発の経済危機はほんの数ヶ月のうちに風景を変えてしまったようです。

学生さんや受験生のみなさんにとっては、それは就職の問題とからまって感じ取られることが多いかと想像します。いきなりの就職氷河期ともっぱらの評判。十二月二十日の日経新聞は、冷え込む就活戦線を勝ち抜こうと資格熱が高まっていると報じました。非正規雇用者の相次ぐ解雇とともに切実です。

ただ、このところの騒ぎ方には違和感も覚えます。

「百年に一度の危機」などと言う割には、焦点はどうやって景気を回復させるのかの一点張り。そもそも「百年に一度の」という言い回しが、このサイクルが何千年も続いていてこれからも変わらないような錯覚を与えます。とどのつまり、景気さえもとに戻ればあとはずうっと現状維持で良いとでも?

前回のバブル崩壊のときもそうでしたが、絶好調の景気でも生活の質はあんまり良くもなかったのを思い出しておきたいところ。お医者さんも足りない。保育園には入れない。教育が大事だと言う割には学校にはカネも時間も投じられない。年老いていく親たちの介護も心配。バリアフリーっていったいいつになったら実現するの?ちょっと、ちょっと、この社会の豊かさって何のことなのだろう。

いま本当に欲しい人材は、この馬鹿らしい状況を当たり前だと思わない人です。簿記がわかって、パソコンが使えて、資格の一つも持っているというのも頼もしいのですが、そうやって現状維持を疑わない人に事態を切り開く力はあるのかなぁ。「実学」はお約束が成立しているときだけ「役に立つ」のみ。

「役に立たない」と言われる引き出しを用意してください。いまの「当たり前」がどんな特殊さを持っているのか。他にどんな世界があるのか、誰がどうやって暮らしているのか、何を夢見ているのか、どんな発想をしているのか。「まわり道」のストックから芽吹くもの、ひねり出せるものがあるはず。世間が知った風な顔で危機感をあおるときには、ちょっとすかして、ぜひ違うアイデアを。即効薬でないものへの風当たりは強いこの頃ですが、ねばり強くやるしかないかと。連携したいと思います。

大騒ぎの時流にふりまわされないように、覚えの一筆まで。

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