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社会は多様でしなやかな方が好み:都知事選の争点は何か

都知事選、現職石原氏優勢が伝えられるままに投票日を迎えようとしています。

なんでだかねぇと腑に落ちずにいたのですが、ゼミOBとたまたま話すうちに、少しわかった気になりました。覚えに一筆。

目立った違いがないように見えるのでしょう。対立する五輪だの築地だのはいわば枝葉の話で、福祉の詳細みたいことになるとパッとはわからない。全体としてあんまり違わないなら、知名度抜群の現職有利となるでしょうか。

なるほどね。たしかに争点は見えにくいわけです。
考えたなぁ選挙参謀、と感心もしました。選挙戦のフォーマットに載せてしまうことで、やっかいの芽は巧みにつみ取られるわけです。

そこで、お行儀良く並んだ選挙用の政策提案をひとまず脇に措いて考えてみます。

豪華視察旅行から四男さんの登用といった一連のニュースを取っ掛かりにしてみましょう。この辺は「ちょっとした誤作動」だったそうで、「おごりがあったかな」とご本人も「反省」したそうです。その本音はさておき、注目したいのはそのご本人の「誤作動」なりなんなりがどうしてチェックされなかったのかという方です。ちょっとした大統領なみの職位に二期もいれば多少のゆるみも出るでしょうが、問題は、それを都庁も議会与党も制止できなかったことです。

なぜ誰も止められなかったのか。きっと怖かったのでしょう。

選挙期間は笑顔をふりまいていますが、敵とみなした者へのこわもてぶりはつとに有名。異論を許さない雰囲気のよほどの蔓延が、お役人お得意の「前例」「適法」「適切に」といったカードすら切らせない迫力なのでしょう。

ここにぼくは問題の根を見ます。

異論を嫌う現知事は、社会における多様性にも異様なほどの敵意をみせています。在日韓国人しかり、中国をはじめとするアジア・アフリカ諸地域からの入国者しかり、都立大(とりわけ異論を抱く人文系や楯突いた経済系の一部)つぶし、学校現場への介入、養護学校をはじめとする福祉現場への乱入、やまない女性蔑視などなど。どれも根はひとつです。異論の排除、異質の弾圧、これです。

選挙用マニフェストにするとさほどメニューに差がないと見えるのでしょうが、その背景にある世界観、社会観はいただけません。それはまわりまわって社会から活力を奪っていくお決まりの道。せっかくの再開発ブームの足許で東京の土壌がやせてしまうのをみるには忍びない。都民のみなさんのご賢慮を期待します。

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